【イギリスからの逆輸入美容師!】代官山の美容室『canna(カンナ)』宮澤 豊宏さんインタビュー

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今回お話を伺ったのは、厳選したオーガニックプロダクトを使用して、髪への心遣いが感じられる代官山の美容室『canna(カンナ)』でスタイリストをしている 宮澤豊宏さんです。
美容師になった意外なきっかけや、初めて働いた美容室など、普通の美容師さんとは少し違う経歴をお聞きできました。

 

 

初めて味わった挫折

 

——宮澤さんは美容師になってから何年目ですか?
宮澤「今が27歳なので、7年目ですかね。実は僕、大学受験で一浪してるんですよ。本当は高校時代に良い大学を目指してたんですけどね、当時は偏差値もそこそこ高かったし。自分でお金を貯めて、受験費用も自分で払って。でも落ちちゃったんですよ」

——自分でお金を貯めて受験したのにキツイですね。
「受験時期の関係で受かっていた滑り止めをキープしておく保留金も払えず、だったら「一年間勉強し直したら、次こそは受かるでしょ」と思って次の年に再び受験したら、また落ちちゃって(苦笑)。高校は進学校&学年上位の成績で順風満帆だったのが、そこで初めての挫折」

——なるほど。それでどうして美容師になったんですか?
「それで「これは大学じゃないんじゃないかなぁ……」と思って、何をしたいのかって考えた時に、叔父とお祖母ちゃんも美容師だったので、そっちなのかなぁと美容専門学校に。とはいえ気持ちとしては、とりあえず資格だけ取って大学に行きたかったらまた行けばいいかな。みたいな感じではありましたが」

——当時の志望校っていうのは?
宮澤「早稲田とか慶応とか。なので美容専門学校に入るのも、自分なりにすごく悩んだ末の苦渋の決断ではありました。進学校にいる子って、良く言うと、みんな空気が読めるし真面目でしっかりしている。その反面、ルートに乗せられているっていうか、良い学校に行って良い会社に就職して良い給料をもらうのが幸せ! って信じちゃってる。それが美容専門学校に入学したら、みんな自由に生きてて、自分の知らなかった世界も知ることが出来ました」

 

新しい魅力に気付いた学生時代

 

——新たな世界の扉が開いたというか。学生時代は楽しかったですか?
宮澤「それが在学中も座学の成績はトップクラスなのに、実技は全然ダメで……。例えばデザインの授業で正解ってないじゃないですか? 今まで勉強すれば正解が分かっていたので、それに戸惑っちゃって「自分よりもデキる子がいるんだ」って、驚きと悔しさから美容の世界にのめり込んでいき、今に至ります」

——負けず嫌いですね。でもそれで、自分自身も大きく変わりましたか?
宮澤「そうですね。進学校じゃ絶対にありえない光景が当たり前な感じになっていき、「これでいいんだ!」って、周りに影響されてなんかネジが外れたっていうか(笑)。で、卒業後の進路を考える時期になり、単純に「英語を喋ってみたいなぁ」とか「自分らと違う国の人って何を考えてるんだろう?」って興味本位で、日本を出て海外で美容師になることを決断しました!」

 

最初の就職先は……イギリス!?

 

——それが専門学校を卒業してすぐだから……。
宮澤「22歳位ですかね。日本での美容師経験も全然なかったので、まず最初に働いたのが日本人オーナーのサロン。「日本風だよ」と聞いていたように、お客さんも日本好きのヨーロッパの方とか中国や韓国を中心としたアジア圏の方がすごい多くって、接客スタイルも日本風。もちろん言語は英語でしたが」

——じゃあ、すんなり溶け込めたんじゃないですか。
宮澤「でも、やっぱりイギリスでやっているヘアサロンなので接客の違いなんかはありました。外国の人って結構フランクじゃないですか? 友だちにその理由を尋ねたら、あっちの人って家族になろうとするらしいんですよ、お客さんと」

——お客さんと家族とはどういう関係ですか?
「「家族には何でも話せるじゃない? そういう関係を築くためになんだよ」って言われて、そういうのがすごく良いなって感じて。日本式に気配りもキチンと出来た上で、そういう良い部分も取り入れた接客がしたいなと思わされました。とはいえ、帰国当初はただ“距離感が近い人”になっちゃったりして、国民性の違いを改めて感じ、また悩むことになるんですが(笑)」

——イギリスには2年間住んでいたとそうですが、サロンワーク以外はどのように過ごしてましたか?
宮澤「これは良い機会だなと思って、閉店後の練習が終わった深夜2時位から、クラブに行ったりして、朝そのまま仕事に行くとか。あっちはバスが24時間運行していますからね」

——よく働き、よく遊んだと(笑)。イギリスのクラブミュージックは好きだったんですか?
宮澤「そうですね、天邪鬼なのでみんなが聴かないような音楽を聴きたくって、中学生の頃から洋楽を聴いていたので」

 

イギリスと日本のサロンワークの違いは?

 

——では、もう少しサロンワークで知った、日本とイギリスの違いを教えてください。
宮澤「シャンプーしても、日本人みたいに毎日髪を洗ってる人も少ないんで、水を流した際に茶色い水が流れてきたりします(笑)」

——それ、よく聞きますね。
宮澤「ヨーロッパの方は日本人よりも柔らかくフワフワな毛質だし、かといって整髪料を使ってもセットが上手くできないので、自分の頭皮から出る油脂で落ち着かせているんですよね」

——なるほど! 当時はどんなオーダーが多かったんですか?
宮澤「僕がいた頃は、ショートマッシュがメチャメチャ流行ってましたね。しかも、それをイギリス人がやるとまたメチャかっこいい! 流行に乗らなそうなイメージだったから意外でしたがみんなやってたし、もちろんスキンヘッドもいたし奇抜なカラーもいたので、人それぞれですかね」

——あっちの方々って何をヘアスタイル選びの参考にしてましたか?
宮澤「映画なんかが結構多いですね。主演俳優のあの人が格好良かったとか、女優のあの子が可愛かったとか。あとはサッカー選手もありましたね」

——ぶっちゃけ、イギリスで美容師として食っていくのは大変ですか?
宮澤「そうですね。僕は日本で就職先を決めてから渡英しましたが、それだと結構ルートも絞られちゃうので、みなさん現地で探すって感じになると思います。働き口自体は割とあるんですが、給料も結構安いので、生活していくって意味では厳しいので、覚悟して財力も確保から渡英するのが賢明かもしれないですね」

——なるほど、参考になります! ところでオフの日は何をしてるんですか?
宮澤「こっちに帰ってきたらからはクラブにも全然行ってないですね。イギリス時代の友だちと会ったりはしてますけど、あとはイギリスでどっぷり影響を受けたんで、音楽を聴く位かな。UKロックから始まってハウスや色んなジャンルを聴いてみたりとか、または漫画やビジネス書を読んだり。ちょっと宗教っぽいんですが“悟りを開こう”と思って……瞑想系の本に手を出してみたりとか(笑)。結構好き嫌いなくいろいろ読んでましたね」

——プライベートはまだまだ堀り甲斐がありそうですね(笑)。

 

インタビューを終えて

 

高校時代の進学先が大学だったり、初めての就職先がイギリスの美容室だったりと、美容師さんの中でもなかなかない経歴の持ち主の宮澤さん。
お客さんとの関わり方や髪質の違い、ヘアスタイルの流行などイギリスと日本の違いが分かりとても面白いお話が伺えました。
最近ではDIYもはまっているとのことなので、共通の趣味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか? とても楽しい時間を過ごせると思いますよ。

 

【取材にご協力いただいた美容院】
店舗名:canna(カンナ)
スタッフ: 宮澤 豊宏
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-21-1 青木ビル2F 地図
営業時間:月~金11:00~20:00/土日祝10:00~20:00

interview&test:TOMMY / photo:曽我美芽

 

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Categories: ヘア

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