くせ毛の原因や直す方法、ヘアアイロンの使い方を現役美容師に聞いてきました!
サラサラでツヤのある髪の毛は、女子力をアップさせる最強のアイテムですよね。
でも、髪のうねりやくせ毛だと、スタイリングに手間がかかったり、思うようなヘアスタイルが楽しめなかったりします。
くせ毛の原因とは?
サラサラのストレートヘアに憧れる女子も多いですよね。
けど髪の毛がくせ毛だと思うようにスタイリングができないものです。
ひと口にくせ毛といっても、さまざまなタイプがあるのをご存知でしたか?
生まれつきのものや、ダメージによるものなどが考えられますが、そもそもくせ毛になるにはどんな原因があるのでしょう。
毛穴が曲がっているタイプのくせ毛
くせ毛は頭皮の中で毛穴が少しいびつな楕円の形をしていて、毛根が曲がったところにあるといわれています。
毛母細胞で作られた髪の毛が頭皮上に押し出されるときに、その曲がった毛穴を通るため、結果として表面に毛髪が出たときにくせ毛になってしまうことがあります。
くせの強さや形は、この毛穴の曲がり具合によって千差万別。
無数にある毛穴はそれぞれ形が微妙に異なるため、生えてくる髪の毛も真っ直ぐなものとくせ毛が混在しているのが一般的です。
この毛根の位置は遺伝に起因することが多く、親がくせ毛だと子どももくせ毛になる傾向があります。
コルテックス内のバランスの乱れによるくせ毛
毛髪の中にある繊維状の層のことを『コルテックス』といいます。
これは、硬いタンパク繊維と柔らかいタンパク繊維の2種類からできていて、髪質は性質の異なるタンパク繊維のバランスによって決まるとも言われています。
この2つが均等に分布していれば直毛となり、どちらかに偏ったり、バランスが崩れてしまうとくせ毛や縮れ毛になると考えられているんです。
毛穴のつまりがくせ毛の原因になることも
くせ毛の原因のひとつにあげられた毛穴の形は、遺伝によって生まれつき持っているものと、頭皮の毛穴詰まりによって毛穴がいびつになってしまったタイプに分けられます。
もともとは直毛だったのにくせ毛になってしまった場合は、皮脂などによる毛穴の詰まりが原因かもしれません。
スタイリング剤やシャンプー、トリートメントに含まれている添加物・皮脂が頭皮に残り、落としきれていないまま放置してしまうと、毛穴が狭くなって詰まった状態になってしまいます。
そこから生えてくる髪の毛は押しつぶされた状態のため、その影響でくせ毛になることがあるようです。
改善策はシャンプーはしっかり落とし、トリートメント剤を頭皮につけないように使用することが大切。
また、スカルプケア用のマッサージオイルやヘッドスパなどで、定期的に毛穴の詰まりをとってあげるのも効果的です。
毎日髪を洗っているのに、頭皮にベタつきやニオイなどが気になるという方は、もしかすると毛穴が詰まっている状態かもしれません。
シャンプーやトリートメント剤を見直すとともに、スカルプケアを取り入れてみるのもおすすめします。
くせ毛の直し方は?
憧れのサラサラヘアを諦めてしまっている方はいませんか?
根本的にくせ毛を直すことはできませんが、髪の毛をサラサラにする方法は実はあるんです!
その方法を渡辺さんに伺いました。
強いくせ毛には縮毛矯正がおすすめ
髪の毛が濡れた状態でもくせ毛が強く出てしまう髪質の場合は、遺伝的なくせ毛であることが考えられます。
そのためスカルプケアやシャンプー・トリートメントでは、くせ毛を改善するのは難しいでしょう。
その場合は、美容院に行って縮毛矯正を施術して下さい。
縮毛矯正は生まれながらのくせ毛を、サラサラのストレートヘアにしてくれる施術です。
ただし今生えている髪の毛のみをストレートにするので、新しく生えてくる髪の毛に関しては元のくせ毛の状態です。
また、縮毛矯正は髪の毛にダメージを与えやすいため、施術後はトリートメントなどでしっかりとヘアケアすることをおすすめします。
髪の毛のダメージが多くあると、施術を受けられない場合もあるので、美容院に相談をしてみましょう。
ヘアアイロンによるアレンジテクニック
くせ毛による広がりを抑えたいときは、ヘアアイロンを使用すると効果的です。
ここではヘアアイロンを使用して自宅でもできる、くせ毛をまっすぐにするアイロンテクニックをご紹介します。
①シャンプー後にしっかりと髪の毛を乾かす
②髪の保護剤(ヘアアイロン用のアウトバストリートメントなど)があれば、全体にしっかり塗布し、再度乾かす
③ヘアアイロンの温度を160~180度の高温に設定する
④髪の毛をヘアアイロンではさんで、髪の毛をストレートにする
髪の毛のダメージを考えると低温に設定したくなりますが、効果がでなくなるので高温に設定してストレートにしましょう。
また、低温に設定をすると効果がでにくいので、長時間同じ場所を繰り返しアイロンをかけてしまうので、かえって髪の毛にダメージを与えてしまう場合があるので気をつけましょう。
くせ毛をいかすスタイリング剤はどれ?
毛先が広がりやすいくせ毛は、スタイリング剤を上手に使うことでまとまりやすくなります。
ワックスやスプレー、オイルなどスタイリング剤にはさまざまな種類がありますが、くせ毛にはどのようなタイプが適しているのでしょうか。
くせ毛に適したスタイリング剤の特徴を、タイプ別に紹介します。
ワックスを使ってくせ毛をいかす
ワックスは髪の毛にボリュームや動きを出したいときはもちろん、髪の毛を抑える効果も期待できるスタイリング剤です。
セット力は強いほうですが、しっかりと固まらないので、「髪の毛がちょっと崩れてしまった」というときも簡単に手直しができます。
ワックスにはウェットな仕上がりになるものと、マットに仕上がるものがありますが、くせ毛の場合はしっとり感のあるウェットな仕上がりになるワックスがおすすめです。
ジェルを使ってくせ毛をいかす
ジェル状のスタイリング剤はハードタイプとソフトタイプがあり、くせ毛にはソフトタイプがおすすめです。ツヤ感ある仕上がりでキープ力が高いのが特徴。仕上がりもウェットになるものを選びましょう。
ジェルをつけるとその重みでボリュームが抑えられるので、タイトに仕上げたいときにも適しています。
渡辺さんおすすめ!シアバター配合のワックスで広がりを抑えてつややかに!
渡辺さんがおすすめするのが、シアバターを使ったスタイリングです。
「ハンドケアやボディケアに使われるシアバターは、くせ毛の広がりを抑えたり、髪の保護にも適しています。シアバターをそのまま塗るのはもちろん、シアバターが配合されたワックスなどもおすすめです」
シアバターの保湿力がスゴイ!
シアバターとは、西アフリカから中央アフリカに生息する「シアの木」の実から取れる保湿力が高い植物性油脂のことです。
アフリカでは古くから民間療法に取り入れられ、数年前から日本でも注目されるようになりました。植物性の油脂なのでお肌にやさしく、安心して利用することができるのもポイント。
シアバターの主成分となる脂肪酸は、ヒトの皮脂とよく似た性質をもつため、肌へすーっとなじむ特徴があります。
蒸発しにくいため、肌や髪の毛を油膜で包んで乾燥から保護するはたらきが期待されます。
くせ毛をシアバターでアレンジ
植物性油脂のシアバターオイルは、くせ毛のアレンジにぴったり。髪の広がりを抑え、うるおいを与えてくれますよ。シアバターを使ったスタイリング方法をご紹介します。
シアバターでスタイリングする方法
(1)髪の毛をよく乾かしたら、シアバターを手のひらでよく伸ばす。
(2)髪の中間から毛先にかけてつけ、なじませる。つけすぎるとベタベタしてしまうので、少量ずつ、髪のボリュームに合わせつけていく。
「シアバターによるスタイリングは、セミウェットのような仕上がりになります。ショートヘアにもロングヘアにも使えるのでとても便利ですよ」(渡辺さん)
まとめ
くせ毛は生まれつきとあきらめていた方も、ストレートパーマやアイロンを使った直し方やアレンジ方法をマスターすれば、あこがれのサラサラヘアスタイルに近づくことができます。
また、くせ毛の原因のひとつである毛穴の詰まりは、毎日のシャンプーの仕方を変えるだけで、改善することができます。
今使っているシャンプーやトリートメント剤の成分を見直すとともに、頭皮や髪の状態を定期的にチェックしましょう。
くせ毛に悩んでいる方は、ぜひ勇気を出してカウンセリング時に相談してみてくださいね。
豊富な知識を持った美容師さんのアドバイスがきっともらえますよ!
SALON INFO サロン情報
FAM 代官山(ファム ダイカンヤマ)
住所:東京都渋谷区猿楽町9-3 BARBIZON75 2F
電話番号:050-3752-3187
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