Raku Lab通信

暇な女子大生の初体験! 暇だからブラジリアンワックスでツルツルになってみた

暇な女子大生の初体験! 暇だからブラジリアンワックスでツルツルになってみた
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梅雨真っ只中のジメジメした昼下がり、えびす像の隣でニヤニヤ笑う女がいた。

わたしだ。

道行く人々が不審な顔でこちらを見ている。彼らは知らない。わたしがこの日「ブラジリアンワックス」をするためにわざわざ恵比寿まで来ていること、そして「ブラジリアンワックス」という未知のものを体験する恐怖を振り払うために無理やり笑っていることを。

「ブラジリアンワックス」とは、南米で流行っている整髪料のことではない。男性、女性のデリケートゾーンにワックスを塗り、ビリっとはがして抜くタイプの脱毛のことだ。

楽天ビューティの連載の話が来て一番に試したいと思ったのがこの「ブラジリアンワックス」だった。水着を着る予定もないし、そっち系が趣味の恋人がいるわけでもない。ただ『どれくらいの痛みがあるのか一度味わってみたい』という単純な好奇心からだ。何しろ大変デリケートな部分を脱毛するのだから、並大抵のものではないのだろう。

そういうわけで、取材でなければ一生体験することが無かったであろう脱毛体験を前にガチガチに緊張していた。お店の雰囲気はどんな感じなのだろう。いかにも「儲けてます」というような派手でビカビカな内装だったらどうしよう。施術で使う薬剤は、身体に悪い化学製品かもしれない。とんでもない高額な請求をされる可能性だってある。「ブラジリアン」と言うくらいだから、スタッフもラテン系の超ハイテンションな人だったりして…。

ア・モーレ!

↑ブラジリアンワックス店員(イメージ)

不安は不安だが、施術前の状態を確認しておくためにスマホのカメラで施術前の写真を撮ってみた。

これもまた自撮り

うわ…グロ過ぎる…。前にも鏡で見たことあるけど、やっぱりこの光景は慣れない…。と、面食らっている場合ではない。確認すべきは現在の毛量である。他の女性のをまじまじと見ることがないので果たして自分が濃いのか薄いのか分からないが、Vゾーン(前部)とIゾーン(膣周辺)はしっかりと生えている。Oゾーン(肛門周辺)には生えていなくてなんだかガッカリした。分かりやすいほうが施術のしがいがあるのに。

何枚もの陰部の画像を眺め、『カメラフォルダ覗かれたらアウトやな…』と考えたら震えが止まらなくなったので早急に画像をデッサンにしたあとすぐ削除した。

※デッサンを載せるつもりでしたが、「生々し過ぎる」という理由で却下されました。

アンジェリーナ恵比寿店の入り口

今回取材させてもらった「アンジェリーナ恵比寿店」はJR恵比寿駅西口から徒歩2分のビルの一角にある。外観からは予想していたギラギラ感は見受けられない。

奥の水槽には亀がいましたね

ドアを開けるとアロマの良い香りが漂ってきた。後ろの水槽には何故かミドリガメがいる。

シンプルでとてもキレイな店内

「こんにちは」と出迎えてくれたのは落ち着いた雰囲気の綺麗な女性だった。

とてもキレイなお姉さまでした

店長の小宮さんだ。
とりあえずラテン系ではなくてホッとする。

プライバシーが守られた店内

間接照明があったかい待合室にはカーテンがついていた。「お客さんのプライバシーを守るため」だそうだ。確かに店内で他のお客に遭ったりしたら『この人も今から抜くんだ…』とか考えてしまいそうでお互いに気まずい。同行の楽天社員さん(30代男性)に「わたしは全然生えてませんでした!」と報告するようなデリカシーに欠けた人間なのですぐには気づかなかった。

お医者さんのようです

ここで施術が行われるようだ。施術前にワックス脱毛についての同意書にサインをした。

同意書の内容は、「以下の項目に当てはまる人にはワックス脱毛が出来ない」というものだった
・風邪薬など抗生物質を含む薬を服用中の人
・妊娠中の人
・アメリカでポピュラーなRetin-A成分を含む化粧品を使用中の人
・脱毛予定箇所に日焼けをしている人
・皮膚病の薬(抗ヒスタミン剤配合)を使用中の人
・脱毛箇所に皮膚病やアレルギー疾患のある人
・脱毛箇所にピーリングなどのアシッド系の処置を2週間以内にしている人
・放射線治療や化学治療を受けている人
・副作用に発疹の注意事項のある薬を服用している人
・その他、現在薬を使用中の人(薬品名を記入する)

わたしは薬を服用中だったが、抗生物質でも皮膚病の薬でもなかったのでセーフだった。心配な人はあらかじめお店に電話して聞いてみるとよいかもしれない。

その他、「かさぶたや怪我をしている部位には施術できない」「長さが1センチに満たない場合はワックスで取りきれない場合がある」「肌の弱い人は内出血になる場合があるが、その際は直ちにサービスを中止する」などの注意事項が書かれていた。

これに着替えてください」と、前が開くタオルのようなものを渡して小宮さんは部屋を出て行った。

お風呂あがりのようだ

なるほど下半身すっぽんぽんよりは抵抗感が薄れる。すっぽんぽんでいるのとそんなに大差はないが。

施術台の上にさりげなく濡れティッシュが置いてあった。店に入る前に汚れてないか確認はしたけれど、あまり人に見せたことのない箇所を他人に見られるのはやはり緊張する。希望者にはシャワーも無料で貸してもらえるそうだ。

着替え終わりました」とカーテンの外の小宮さんに伝えると、仰向けになるように指示される。

暇女がどうにでもなれと思った瞬間

↑脱ぐ前に撮った写真。Vゾーン(前部)を脱毛する時はこんなポーズで施術する。 

Vゾーン(正面)は全部取りますか、それとも少し残しますか?」と聞かれた。

『せっかくブラジリアンワックスをやってもらうのに何でわざわざ残すんだろう』と疑問に思ったが、どうやらVゾーンをデザインしたりする人もいるらしい。

全部抜いちゃってください!」と高らかに叫ぶと何かヒヤっとしたものが乗った。
「それでは消毒しますね」という小宮さんの優しい声を聞きながら、湿った布のようなものが滑っていくのを感じる。濡れティッシュかもしれない。「わたしは濃いほうですか」と質問してみた。「薄いですね」と言われ少し喜ぶ。

それでは、ワックスを塗っていきます。ちょっと熱いですよ」という声と同時に「熱」を感じた。「ちょっと熱い」というか結構熱くてビックリした。このトロリとした液体がワックスなのだろう。一体どんな成分で出来ているのか気になる。

「ワックスの成分はお砂糖です」

成分はお砂糖で肌にも優しそう

予想外だった。身体に良くない薬剤だろうと心配していたが、お砂糖+保存料で出来ているという。店によって差があるらしいが、アンジェリーナさんでは油性ではなく水溶性の、肌に優しくてアレルギーの出にくいワックスを使用しているそうだ。「オーガニック」とか「自然派」の食品や化粧品が大好きなわたしはここで一気にブラジリアンワックスを信用し始めた。

「じゃ剥がしていきますね」と同時に「びりっ」という音がした。「ちょっと待って!」という隙を与えずそれは一瞬で行われたが、待ってもらったらそれはそれで恐怖が増すので良かったかもしれない。それに思っていたよりも全然痛くない。眉毛を抜くのよりも痛くない気がする。

「なるほど……こんな感じなんですね。意外と楽勝ですね」と話すと、「ブラジリアンが初めてで普通に会話が出来るくらい痛くないという人はあまりいません。痛みで思考が回らなくなる人もいますし。暇女さんは痛みに強い上級者ですね」と言われた。

よく分からないけど褒められた気がしたのでブチブチ抜かれながらすごくテンションが上がった。自分の長所は「色が白い」と「身体が柔らかい」だと思っていたが、これからはそこに「痛みに強い」も加えたい。

ワックスで取り切れない場合はピンセットで一本一本抜いていくのだが、肌が麻痺しているのか痛みを感じない。

あんまり痛くないので他のお客さんのことを色々聞いてみた。

筆者: ここに来るお客さんはどんな方がいらっしゃいますか? やっぱりモデルさんとかセレブっぽい方ですか?

小宮さん: いいえ(笑)普通のOLさんやサラリーマンの方がほとんどです。
年齢的には女性が20代後半から40代、男性だと30代前半から50代ですね。

筆者: え! サ、サラリーマン!男性も来るんですか!しかも50代って何のために…!? あ、外国人の愛人がいるから、とか…?

小宮さん: 男性でブラジリアンやる人増えてますよ。うちはお客さんの半分が男性ですね。
男性客の来店目的は主に衛生面です。男性は女性と比べて毛量が多いので、排便をした後お尻を何度拭いても綺麗に汚れを拭き取れていなかったり、果ては拭き過ぎてトイレットペーパーで肌荒れを起こしてしまったりということがあるんです。その煩わしさから解放されたくて「いっそのこと脱毛してしまおう」と。あとはデリケートゾーンは汗をかきやすい部分なので、清潔にしていられるからという理由で来られる方も多いです。あせもが出来ても不衛生だと塗り薬が患部まで届かない場合があるし…。

筆者: ふうん、男性は女性以上にVIOのヘアで悩んでいる人が多そうだなあ。ブラジリアンワックスって単に水着になった時の見栄えがいいから、という理由だけでやるものだと思ってた。

小宮さん: 最近は、「介護を受ける年齢になる前にVIOのヘアを全部脱毛してしまおう」という方も多いみたいです。脱毛しているか、していないかでヘルパーさんの負担が全然違いますからね。まあ、そういう方は大体レーザー脱毛に行くんですが。ブラジリアンワックスは脱毛してから1カ月で1センチくらい伸びてきます。

筆者: レーザー脱毛だと一回やれば永久に生えてこなくなるんですか? デリケートゾーンにレーザーを当てるって、なんか怖い……。

小宮さん: レーザー脱毛も何回か継続して施術を受ける必要があります。しかも「レーザー脱毛のほうが痛い」って仰るお客さんが結構いるんですよ。レーザーの痛みに耐えられなくてブラジリアンに乗り換える人もすごく多いです。……はい、Vゾーンの脱毛は終わりましたので、Iゾーンに移りますね。

酔っ払うとついついなっちゃうよね

↑Iゾーンの施術時はこういうポーズをとる。しこたま飲んだ次の日に廊下で起きた朝、みたいなポーズ。 

かなり粘膜に近いところをビリビリやられて少し怖い。
「なんか、Iゾーンに入ってから急に痛みが出てきた……」

小宮さん: さっきレーザー脱毛の痛い話をしたからだと思いますよ(笑)フフフ……。
Vラインが苦手な人と、Iラインが苦手な人に分かれますね……。暇女さんはIラインもそんなに生えてないので、痛みは少ないほうだと思います。濃い人や、一本一本が太い人、密集していて生えている範囲も広い男性は痛みも強いかもしれません。

※男性のデリケートゾーンを脱毛するときもかなり痛いようです。

筆者: めっちゃ怖い。男じゃなくてよかった……。

小宮さん: 女性でもブラジリアンワックスに痛みがあることを知らなくて、全部脱毛する予定で来たのに『やっぱり少し残してください』って途中リタイヤする方もいます。でもある程度覚悟を持って来て頂ければ『なんだこんなもんか』って拍子抜けされますよ。

筆者: わたしはすごい痛いイメージで来ちゃったから、今は逆に気持ちいいくらいだな。女性のお客さんが来られる理由はやっぱり水着になるからですか?

小宮さん: 「水着になるから」という理由で連休前に駆け込んでくるお客さんも確かにいますが、生理の時ムレなくなるというのは女性にとってかなり大きいと思います。一本一本に血が絡みついて、いくら拭いても拭き切れないということがあるからです。ナプキンを何度替えたところで経血の絡まったら一日中ナプキンの内側に閉じ込められていることになるので、かぶれの原因になったりもします。

筆者: 今まで全く意識してなかったけど、脱毛する前は不衛生を招いてしまう状態だったんですね……。

小宮さん: あとは外国人の彼氏に『なんで顔は綺麗にお化粧するのにアンダーヘアは何のお手入れもしないの?』って言われて脱毛しにくる女性もいます。
欧米の方は日本人に比べて毛量がすごく多いので、お手入れしないと衛生的に不具合が出るからみんな何かしらケアするのが普通なんですよ。

筆者: ああ、外国の方がアンダーヘアを脱毛していることにはちゃんとした理由があったのね。確かに欧米人って濃いイメージだなあ。

小宮さん: そうなんです。多くてカールもすごくしっかりしていて……。だからハート型などのデザインは逆に欧米の方のほうが映えるんです。日本人の黒くて真っ直ぐだと、海苔がペタっとくっついたような見た目になっちゃうんですが、金髪でくるくるしているハート型のアンダーヘアは本当に可愛いんですよ。日本人のお客さんだと「全部を脱毛するのは恥ずかしいから、元の形を残したまま範囲を狭くしたい」などのようなデザインを希望される方ならいますが、奇抜なスタイルを好む方はほとんどいません。

筆者: あのトリッキーなデザイン例は欧米仕様だったんだ。なんか安心した。

そんな話をしながらも施術は続いていき、次はOゾーンの脱毛をする。

酔っ払うとついついなっちゃうよね

↑Oゾーンの施術時はこういう姿勢。片膝を抱え、もう片方の脚は伸ばす。

このポーズだったらきつかった…

筆者: ブラジリアンワックスって外国の友だちがいる人(パーティーピーポー)や、オシャレに敏感な人がやるイメージだったけど、わたしみたいに美意識高くない人間でも気軽な気持ちで来てよさそうですね。

小宮さん: はい、もちろんです! 皆さん、美容院とかネイルサロンに月一回通う感覚で来てくださいます。周期も大体同じなので、「今日は美容の日って決めていて、この後美容室とまつ毛サロンをハシゴするんです」なんて仰る方もいますよ。

筆者: へえ~!「美容の日」みたいなのを自分で設定するって素敵ですね。わたしも「映画の日」とか「筋肉の日」とか「ピザの日」をつくろうかな……。

Oゾーンにはあまり生えていなかったのであっという間に済んだ。全体に肌を整えるジェルを塗ってもらい、施術終了。着替えたところから終わりまで、トータルで30分もかからなかった

小宮さん: 今はまだ赤みがあるけど、3~4時間も経てば引いていきます。今日は湯船に浸かったり激しい運動をするのは控えてください。

これは優しさ!

身体を洗った後に塗る保湿ジェル4日分は全員にプレゼントしているらしく、助かる。プラスで普段使っている化粧水や乳液も塗るとよいそうだ。

脱毛を体験したことを誰かに自慢したくて、数名の男性にLINEで「ブラジリアンワックスやったよ!」と告げると、「見たい!」という反応の他に「俺も気になってた。やってみたい!」という声もあって、ブラジリアンワックスが広く浸透してきているのを感じた。小宮さんによると、店をオープンした2010年から比べると、お客さんの人数は4倍に増えているという。

みんな気になってたのかー!

「ブラジリアンワックスをした!」とフェイスブックで報告すると、普段は何の反応もしてくれない男性が「いいね!」を押してくれた。脱毛をすると男性からのウケも良くなるのかもしれない。「わたし、デリケートゾーンを脱毛してるんだよ!」というセリフが口説き文句になる可能性が出てきた。

施術後すぐトイレに入ったのだが、いつものようにトイレットペーパーで拭いた時に感触があまりにダイレクトに響いてビックリした。いつもすごく強い力で肌を擦っていたんだなあと気づく

一週間も経つと目視できるくらいポツポツ生えていた(5ミリくらい)が、カミソリで剃った時のようなジョリジョリ感、チクチク感はない。以前暇つぶしに自分で剃ってみたことがあるけれど、すぐに伸びてくるし、伸びると下着の布を突き破ってチクチク太ももを刺激するので困った。いまは下着の中に大人しく収まっている。
それに週に何度もカミソリを当てるより、月に一回ワックスで脱毛するほうが肌へのダメージがかなり減るのだという。

水着になる予定がなくても、一度やってみるとかなり気持ちよくて病みつきになるので是非試してみてほしい。今まであったものが無くなるというのはちょっとした非日常体験だ。

夏は繁忙期なので、思い立ったらすぐ予約することをお勧めする。また、アンジェリーナ恵比寿店では生理中の女性への施術は行っていないので時期をずらして申し込もう。

まとめ
・ブラジリアンワックスには痛みが伴うが、程度には個人差がある
・生理中は肌が敏感になるので施術を受けないほうがよい
・ワックスの成分はお砂糖
・一ヶ月経つと約1センチほど自然に伸びてくる
・主な客層は女性20代後半~40代、男性30代前半~50代
・主な目的は「見た目を良くするため」ではなく、便や経血の絡まりをなくすため
・外国人がアンダーヘアを処理するのは毛量がすごく多いから
・長期的に見るとカミソリで剃るよりも肌への負担が少ない
・施術は30分程度で終わる
・施術を受けた当日は湯船に浸からないほうがよい(シャワー可)
・サラリーマンやOLなど一般のお客さんの数がどんどん増えている
・脱毛をすると人に見せたくなる

SALON INFOサロン情報

ANGELINA(アンジェリーナ)

住所:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-10 エビスユニオンビル401
電話番号:050-3367-7994

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    掲載されている記事内容及び店舗情報は予告なく変更されることがあります。ご了承下さい。
  • 掲載サロンは、記事掲載後、移転、閉店などされる可能性があります。
    掲載ネイル画像は予告なく削除される可能性があります。
CATEGORY :エステ
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