暇な女子大生の初体験! 暇だから夏で疲れた身体を癒すためタイ古式マッサージでマッサージをしてきた
急に涼しくなったかと思えば、暑さが舞い戻ってきたり……気温の変化についていけず、身体がだるくなったり風邪を引いたりしていませんか。
楽しかった夏休みも連休も終わり、これから忙しくなる年末がやってくる……そう考えるだけでも憂鬱になっちゃう、そんなあなたに!
タイ古式マッサージ……。
一体どんなマッサージなんだ?
旅行でタイに行ったことはあるけれど、格安の足つぼマッサージしか受けたことないしな……。
アクロバティックな画像が出てくるんだけど……怖いんだけど……大丈夫かな
今回お世話になるサロン“Rilato(リラート)”は、東急大井町線「上野毛(かみのげ)」駅から歩いて30秒のところにあります。二子玉川駅からは歩いて15分くらい。
タイ古式マッサージということで、タイに行った時に太ったおじさんから値切って買ったゾウの柄のパンツを履いてきました。下はタイだけど、上は高知県で買った高知城Tシャツです。
ゾウ柄のパンツ。意外と気に入っています。
ビルの2階にあるサロンの扉を開けると、肌がぴちぴちしているキレイなお姉さんが迎えてくれました。
この方がRilato代表の彩華みほ(あやかみほ)さん。
本名ではないそうです。
入り口からチラッと施術室の様子が見えました。
間接照明がムーディー。うっすらとお香の香りが漂っています。
初めての来店ということで、カウンセリングシートに情報を書き込みます。
わたしの場合はこんな感じです↓
現在のケガ なし
現在服用中の薬 貧血の薬と胃薬(貧血の薬を飲むと胃が荒れるから)
体質 貧血気味
アレルギー 花粉症
アロマオイルでのかぶれ なし
アルコール 摂らない
タバコ 吸わない
運動 週二回、水泳 (週七回ラジオ体操&ストレッチ)
よくいくマッサージ店 なし
仕事 デスクワーク
希望の力加減 普通
疲れている箇所 目・首・肩・背中・腰
長時間のPC凝視&息抜きのスマホいじりのおかげで目から腰の疲れが酷い状態です。
これを考慮して、予定していた「タイ古式マッサージ90分コース」はやめ、「タイ古式60分」+眼精疲労に効くという「ヘッド&ショルダー」15分をやってもらうことになりました。
お店で貸してもらえる施術着に着替えました。実家で浪人していた頃、毎日こんな格好をしていたな……と懐かしくなります。「下着はつけたままでよいですか?」と聞くと「ブラジャーつけたままで受けられる方、多いですよ」との答えが。
元々ノーブラなのでパンツのことを聞いたつもりだったのですが、そういえば普通はブラジャーのことだと思うよなァ……と世間の価値観とのギャップを感じ、自分の行く末を秘かに案じました。
バスソルトの香り漂うお湯に足を浸ける「足浴」でまずは身体を温めます。
『アクロバティックな動きをした瞬間に骨がバキバキいってしまったらどうしよう……』と震える心も少し落ち着きました。
--- タイ古式マッサージに来るお客さんって、やっぱり若い女の人が多いですか?
おっさんなども来ますか?
「うちは男女比ほぼ同じくらいですね。
年齢も20代から70代までと幅広い感じです。
70代は「タイ古式マッサージ」よりも「足ふみマッサージ」を好む方のほうが多いですが。」
--- 70代の身体を足で踏む……骨がバキバキいかないんですか?!
「危ないところは踏まないので大丈夫ですよ(笑)。
あと最近は大学生も多くて、こんな若い方もマッサージに来るんだなあと驚いたり……。」
--- きっとパソコンやスマートフォンを眺める時間が多いから、姿勢が悪くなったり疲れたりするのかも。
恋愛も身体の疲れも低年齢化な世の中なんですね。
「それでは、始めていきますね。」
--- ものすごく今さらなのですが、やっぱりタイ古式マッサージって痛いですか?
泣いちゃう人とかいますか?
「泣いちゃうくらい痛い場所をグイグイ押すと、『揉み返し』という筋肉痛のようなものが起きて逆に身体によくないので、そういうことはやらないように気を付けています。
タイ古式マッサージは『世界一気持ちいいマッサージ』とも呼ばれていて、施術中は眠ってしまう人も多いくらいですよ。」
--- よかった、よかったァ……
「ただ、関節が固い人だと痛いかもしれません。
その場合は「痛い」と言って頂けると強さの調整ができます。
効いていることからくる痛みは我慢してもらうことになるかもですが。」
マッサージは足裏から始まり、ふくらはぎ、太もも…‥と上に向かって丁寧にほぐされていきます。
「痛くないですか?」
--- 大丈夫です。
というか、気持ちいいです。
案外なんともないですね……。
「太ももを反対側に倒していきますね」
--- お願いします
「とてもいい音が出ましたね♪」
--- ……ちょっとビックリしました……。
この音はどういう仕組みで鳴っているんですか。
骨が鳴っているのですか?
身体には悪いものなのでしょうか。
「くっついていた関節と関節が急に引き離されると生じる気泡が弾ける音です。
身体に悪いわけではないのですが、自分でわざと指を引っ張ったり首を曲げたりして無理やり音を鳴らすクセのある人は今すぐ止めてください。
関節の破壊そして骨の変形に繋がります。」
--- 足だけでも色んなやり方でほぐしていくんですね。
「タイ古式マッサージで一番重要視されているのが足で、実に60%の時間とエネルギーを足に注ぎます。
それは足に『セン』が密集しているからです。」
--- 『線』ですか?
線とはどのような線ですか?
「『セン』はタイ語で、日本語の『線』とは違います。
『ツボ』と大体似たような意味を持っていて、エネルギーが流れている路のようなものです。
足から始まるセンは全身に繋がっていて、手や内臓・頭部の不調にも効果があるんですよ。」
--- 足って大事なんですね……。
「いま、太ももの表側を伸ばしています。」
--- やはり太もも周辺をほぐす時に痛みが走る。なんでだろう……。
「「リンパ液」が滞りやすい場所だからです。
足が一番酷い状態ですが、暇女さんは全体的にリンパの流れが悪くパンパンな状態ですね。」
「デスクワークなどで長時間座りっぱなし」「冷え性」「運動不足」「水ではなくお茶やコーヒーを飲む」こういう人はリンパの流れが悪くむくみます。
運動をして筋肉をつけたり代謝を上げたりすれば良くはなりますが。
とにかく水をたくさん飲んで、尿や汗として体外にどんどん出すことが重要です。」
--- お茶もよくないんですか?
「緑茶は温度が温かくても冷たい場合でも身体を冷やしてしまいます。」
ハーブティーなら大丈夫なものも多いのですが、「リンパの流れを良くする」ことを考えるならベストはお水や御白湯ですね。
いよいよ、問題の上半身ゾーンに入っていきます。
写真は、彩華さんに虐げられているわたし……ではなく、腰を揉まれている様子。
足を使うと、手の3~4倍の圧をかけることができるそうです。
「暇女さん……。
ギックリ腰になったことあります?」
--- え、無いです……
わたし、ギックリ腰になりそうなんですか!?
毎日重い物運んだりしてないのに……
「確かに普段重い物を持つことが多い人に起こりがちですが、食生活の乱れ、冷え性、睡眠不足やストレスなどもギックリ腰の原因になります。
あとは長時間座りっぱなしの人や、変な姿勢のせいで身体が歪んでいる人。」
変な姿勢……
やってる……
わたし、完全に「ギックリ腰になりやすい人の特徴」に当てはまってました。
もう、全部。
「朝起きて顔を洗う瞬間が一番危ないですよ。
屈む時は腰を曲げるのではなく、膝から曲げるようにしてください。
ギックリ腰は筋肉疲労によるものなので、しっかり寝て健康的な食事をし、腰の筋肉に酸素と栄養を行き渡らせてください。」
--- 何となく骨の異常だと思っていたけど、筋肉なんですね。
ギックリ腰の原因は。
「そう。運動して筋肉を鍛えたり、マッサージで筋肉をほぐしたりすることも予防になりますよ。
ショルダーバッグをやめてリュックに替えるのもいいですね。
働き盛りの20~30代男女は特にギックリ腰になりやすいので注意してください。」
このあと肩こりのツボを押してもらったのですが、そこまで強く押してないにも関わらず……
ってわりと大きめの声が出ちゃうくらいガチガチに凝っていたので、自分が上半身に負担をかけず生きていくにはもう無重力状態で過ごすしかないんじゃないのか……と、静かにこの惑星に別れを告げました。
「むむっ。頭皮も固い。石のようですね……。」
--- 下半身はむくみでパッツパツ、上半身は石のようにコッチコチ。最悪のケンタウロスだ。
「ヘッドマッサージは目の疲れにはもちろん、薄毛やほうれい線、毛穴のたるみにも効きますよ。」
--- 不眠症にも効きますか?
寝ても短時間で起きてしまったり、悪夢を見たりするんです。
「寝る直前まで仕事のことを考えたり、色々な想像・妄想をしたりしていませんか?
脳がグルグル動いたまま寝るから悪夢を見るのです。
寝る前はスマホいじりも考えごとも止めてボーっとしてください。
寝付けない時は仰向けに横たわっているだけでも身体が休まるので良いですよ。」
終盤にかけてストレッチが多くなっていきます。
「筋肉の凝りとむくみは酷いけれど、関節はどこも柔らかいですね。
こんなに上体が上がる人はそういませんよ。」
確かにこの写真のわたしは以前「タイ古式マッサージ 画像」で調べた時に見たどの女の人よりも背中が反り返っているような気がします。
同時に自分の頭のデカさにショックを覚えました。
あぐらをかいたまま手を引っ張ってもらうと、縮こまっていた骨盤周辺がボキボキと音を立てて開いていきます。
(楽天ビューティ社員 K)
おお……
背中を足で押され腕を後ろに伸ばす動作は、猫背の緩和に繋がりそう。
(楽天ビューティ社員 K)
すごい。
暇女さんの身体が柔らかくて……一種のアートを見ているようだ!
カメラマンとして同行していた楽天社員・Kさんの「芸術は爆発だ」的な叫びと、取材を見学に来ていた彩華さんのアシスタントさんの「やわらか~い」という声を聞いて、思わず笑みがこぼれます。
「タイ古式マッサージは「二人で行うヨガ」とも言われていて……確かにちょっとアートっぽくも見えますね。
さあ、お疲れさまでした。ラクにしてください。」
終わったあとは、ジムで良い運動をした後のような充実感とスッキリ感がありました。
普段の生活の中では絶対にしないポーズのオンパレードに、ずっと使われていなかった筋肉や細胞がこの日、長い眠りから覚醒したような気がします。
左:施術前、右:施術後
立ち上がる時『あれ、寝っ転がっている間に地球の重力が小さくなったのかしら』と思うくらい身体が軽いことに気が付きました。
さらに驚いたことには、「暇女さん、姿勢良くなったね!?」とKさんが写真を撮ってくれたのですが、施術前と比べてカメラに対して真っ直ぐ立てるようになっていたのです。
ビフォーの時もカメラを正面に見ているつもりだったけれど、身体は自然と斜めを向いています。
証明写真を撮るときいつもカメラマンさんに顔や身体の向きを直されたことを思い出し、それらは実は身体の歪みのせいだったのだとこの時初めて気づきました。
「歪みが緩和されたようでよかったです。
表情も明るくなって……。」
--- 最初は暗いと思われていたのかな……。
施術後いつもお客さんに出しているというお茶(エルダーフラワー&マスカットティー)とデザート(杏仁豆腐。マンゴープリンの日もある)を頂きました。
「でも、本当に身体が柔らかいんですね。
体操とかバレエとかやったほうがいいんじゃないですか?」
今から体操やバレエを始めても小さい頃からやっている方々には追いつけないので、軟体を活かした芸人になろうかな……と思ったけれど、それも先駆者がいそうな気がしました。
小さい頃父に「寝る前はストレッチをしろ。身体が柔らかいと良いことが多いぞ」と言われてから毎晩地道に身体を伸ばし続け、特に誰にも披露することなく隠し持っていた『身体が柔らかい』という特徴がこの日やっと日の目を浴びたように思います(そしてまた、日陰に戻るのですが)。
(楽天ビューティ社員 K)
タイ古式マッサージって、もっとバキバキ激しいストレッチが多いと思っていたのですが、そうでもないんですね!
「指で施術する「ワットポー式」、ストレッチ多めの「チェンマイ式」という2つのスタイルがあって、わたしのお店ではワットポー式を採り入れています。
日本のお客様は激しいストレッチよりも指でじっくり凝りをほぐしてほしい人が多いからという理由もあります。
アクロバティックな画像が目立つのは多分、そっちのほうが分かりやすいからでしょうね。」
--- もっとバキバキやられて苦しむ画を撮りたかったのかな、Kさん……。
このあと二子玉川駅まで歩いて帰ったのですが、姿勢が良くなったおかげなのか歩行が軽やかになり、Kさんを置いてズンズン進んでしまいました。
多摩川のほうにはオシャレな二子玉マダムがたむろしており、普段なら引け目を感じて下を向いてしまうのに、胸を張って仁王立ちしている自分がいました。
身体の奥から元気になれる感じが好きなので、タイ古式マッサージには今も定期的に通っています。
彩華さんいわく2週間経つとほぐした筋肉はまた元に戻ってしまうので、2週間(凝りが強い人は1週間)に一度くらいのペースでマッサージすると良いそうです。
まとめ
・タイ古式マッサージで一番重要なのは「足」
・アクロバティックなのはチェンマイ式、日本にある店舗の多くは指の施術が中心のワットポー式
・ストレッチよりも指の施術のほうが痛みが強い
・指の施術とストレッチ両方体験できるのがタイ古式の良いところ
・自分で関節を鳴らすと関節の破壊・骨の変形に繋がる
・妊娠中、泥酔中、ギックリ腰、怪我、心臓病のある人は施術を受けられない
・お茶やコーヒーではなく水を飲んでリンパの流れを良くする
・タイ古式マッサージでは「リンパ」ではなく「セン」を刺激する
・ギックリ腰の予防は食事、睡眠、運動、ストレスフリーな生活
・頭皮マッサージはエイジングケアにもなる
・凝りの程度に合わせて定期的にほぐすと筋肉の質が変わる
・身体の調子が良くなると表情も明るくなる
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