Raku Lab通信

トリートメントとコンディショナーを正しく使用する順番や役割って知ってますか? どっちを先にしたらよいのか現役美容師の店長に教えてもらいました!

トリートメントとコンディショナーを正しく使用する順番や役割って知ってますか? どっちを先にしたらよいのか現役美容師の店長に教えてもらいました!
 公開

シャンプーが終わった次は、トリートメントとコンディショナーをする方が多いですよね。みなさんはトリートメントとコンディショナーの違いや、順番を正しくご存知でしょうか?

実はあまり知られていない、トリートメントとコンディショナーの役割や、正しい順番を銀座にある美容院『drive for garden(ドライブ フォー ガーデン)』で店長をしている西川真矢さんに教えてもらいました。
正しく使用して、今まで以上に効果的にヘアケアをしましょう!

CONTENTS目次

トリートメントとコンディショナーの違いとは

-トリートメントとコンディショナーですが、この2つの一番大きな違いを教えてください。

西川「まずはトリートメントについて説明しますね。トリートメントは、髪の毛の内部に栄養を入れてくれる役割があります。手触りをよくするというよりも、髪の毛そのものを元気にするといった働きがあるんです」

-なるほど。コンディショナーはどんな役割がありますか?
西川「コンディショナーは、トリートメントとリンスの中間の役割があります。髪の毛内部の補修もしながら、外部のコーティングもしてくれる働きがあります」

-今リンスが出てきましたが、リンスにはどんな役割があるのでしょう?
西川「リンスは内部補修などはせずに、外部をコーティングして外部補修するといった働きがメインになります。手触りを良くするのを目的としていて、市販品のリンスに多いのがこのタイプです」

-美容院ではどちらをメインで使われますか?
西川「トリートメントをメインに使用しています。ただし、うちの美容院ではトリートメントよりはシャンプーを重視しています」

-シャンプーを重視する理由を教えてください。
西川「髪の毛の健康を保つには、内部補修をしっかりとする必要があるからです。そして、内部補修をするためにはトリートメントよりもシャンプーが重要になってくるんです」

-それは知りませんでした。
西川「タンパク質系のシャンプーは、髪の毛を補修してくれる働きがあるんです。市販のシャンプーは洗浄力が高くて泡立ちが良いといった特徴の、アルカリ性の高級アルコール系のシャンプーが多く売られています。実はこういうシャンプーは泡立ちがよく、手触りもよいという特徴はありますが、髪の毛に負担を与えてしまう可能性もあるんです」

-そうなんですね!
西川「分かりやすい例でいうと、シリコンが多く含まれているシャンプーなどがそれにあたります。シリコンは髪の毛のキューティクルに付着し、流すときに一緒にキューティクルもはがしてしまうという特性があるんです」

-シリコンが多く含まれるシャンプーにはそういう特徴もあったんですね。
西川「そうなんです。逆にタンパク質系のシャンプーは、洗浄力が泡立ちが良いとは感じないかもしれませんが、髪の毛に栄養を取り込んでくれるのでおすすめです」

-トリートメントの話に戻しますが、美容院で使っているトリートメントはどんな効果があるんですか?
西川「美容院でトリートメントする場合は、まずだいたい美容師がお客様の髪の毛の状態を見るカウンセリングから始まります。それで髪の毛の状態を把握してから、その人にあったトリートメントを使用するんです」

-オーダーメイドみたいですね!
西川「そうですね。うちの美容院で使っているトリートメントは6~7種類あります」

-そんなにあるんですか。
西川「それらはスチームをあてながら髪の毛の内部に浸透させるものと、外部のコーティングでトリートメントの効果を持続させるもの合わせて使用しています」

-具体的にはそれぞれどんな効果があるんですか?
西川「髪の毛に水分が足りていない人には水分を補う効果があるものを使用したりしています。それ以外にも重くしたくない、サラサラの手触りにしたいなどお客様の要望に合わせてトリートメントを選びます」

-洗い流さないトリートメントもありますが、通常のトリートメントと効果は違いますか?
西川「洗い流さないトリートメントは、お風呂上がりなどに使うタイプのトリートメントで、髪のまとまりや手触りをよくするといった効果が期待できます」

-お風呂上りに使用するんですね!
西川「洗い流さないトリートメントは髪の毛全体にムラなく広げることは難しいというデメリットがあります。よって、洗い流すタイプのトリートメントをメインとして使い、アウトバス(洗い流さない)トリートメントは補完的に使うといった方法をおすすめします。また、タイプもさまざまで、オイル系は、コーディング重視、ミルク系はまとまり重視など特徴が違ってくるため、その人の髪の状態によって選ぶようにしてください。もちろん、好みの使用感、使いやすさなども選ぶポイントになるでしょう」

トリートメントとコンディショナーをシーン別で使い分け

-髪の状態によってどのように使い分けたらいいでしょうか?

西川「バリエーションが多すぎて全てを説明することは難しいですが、たとえばダメージヘア専用のトリートメントを健康な髪の毛の人に使うと、少し重くなってしまうということがあります」

-そうなんですね。
西川「まずは自分の髪の毛の状態を知ることが大切になります。信頼できる美容師に自分の髪の毛の状態を聞いてみたら教えてくれると思いますよ」

-自分じゃ分かりにくいですもんね。
西川「それと先ほどお伝えしたように、シャンプーでもダメージを与えてしまう可能性があるため、できる限り栄養を与えてくれるタイプのシャンプーを選ぶことをおすすめします」

-美容院でヘアカラーやパーマをかけた夜でも、トリートメントをしても大丈夫ですか?
西川「美容院でカラーやパーマをかけた直後は、髪の毛がダメージを受けている状態です。美容院でしっかりとトリートメントをしてもらうことがおすすめですが、自宅でもトリートメントする場合は、なるべく優しく馴染ませるようにしてください」

-美容院でトリートメントをした日はどのように使い分けますか?
西川「美容院のトリートメントは持続性が高いため、自宅でもトリートメントをする必要はありません。ただし、内部にはいった成分を封じ込めるために、コンディショナーは使ってみてもいいでしょう」

トリートメントとコンディショナーを使用する正しい順番

-トリートメントとコンディショナーはどちらを先に使った方が良いという決まりはありますか?

西川「トリートメントを先に使用し、その後でコンディショナーをするようにしましょう。もちろんセットで使わないで、どちらか片方だけという日があっても構いません。自分の髪の状態と相談しながら、使用するアイテムを決めるようにしましょう」

-トリートメントを先に使用する理由を教えてください。
西川「トリートメントは、内部補修をする働きがあり、コンディショナーは外部補修をする働きがあります。こういった働きをふまえると、栄養をトリートメントで与えてから、コンディショナーで閉じ込めるといった流れが想像しやすいかと思います。順番を守らないと、本来の効果が十分に実感できないこともあるため、ぜひ注意して使ってみてください」

-使用頻度はどのくらいが良いですか?
西川「なるべく毎日使用することをおすすめします。美容院のトリートメントは効果が持続するものが多いのですが、それでも少しずつ栄養分が流出しています。それを毎日のトリートメントで補ってあげるという風に考えましょう。日々、髪の毛に栄養を与え続けることによって、きれいな髪を持続することができるので、ぜひ今晩からはじめてみてくださいね」

-自宅でどちらかひとつを毎日使うならどっちが良いですか?
西川「難しい質問ですが……、あえていうならコンディショナーですね」

-コンディショナーなんですね! トリートメントだと思いました。
西川「トリートメントの場合、その人の髪の毛の状況によっては重くなりすぎたり、ベトついたりする可能性があるからです」

-なるほど。ダメージ別でトリートメントの使い方を変える必要はありますか?
西川「トリートメントの使い方に違いはありません。ただし、傷んでいる髪にはなるべく優しくトリートメント剤を馴染ませたりすることが必要になります」

-トリートメントを使用して効果的な、自宅でできる髪の毛の特別なレスキュー対策があったら教えてください。
西川「特別な方法は僕も教えてもらいたいくらいです(笑)! ただ、毛先などダメージが進んでいる部分には、ギュッと毛束を握ったり、指でタッピングしてあげたりして、なるべく効率よくトリートメントが浸透するようにしてあげるだけで全然違ってくると思います

-なるほど!
西川「とはいっても、やはりその人の髪質や髪の状態にあったトリートメントを選ぶことが一番大切なことです。自分ではなかなか気づくことができないため、ぜひ担当の美容師に相談してみてください」

-トリートメントとコンディショナーを選ぶときに気をつけるポイントを教えてください。
西川「なによりもまず、自分の髪質や髪の毛の状態にあったものを選ぶようにしましょう。人によっては、自分に必要なトリートメントがわからないといった場合もあるでしょう。そういう場合は、担当の美容師にどういったものが自分の髪に必要なのかを相談してから、買うのがいいでしょう。ここは、自己判断ではなくプロの目をうまく使って、失敗しないようにしたいですね」

まとめ

トリートメントとコンディショナー、何気なく使っている2つの言葉ですが、実は働きも全く違うものになっているのが分かりました。

トリートメントは内部補修、コンディショナーは外部補修といった役割の違いや、正しい順序などが分かったと思うので今日から実践してみてください。
また、それぞれの選び方に注意が必要なことも分かりました。
自分にはどんなトリートメントやコンディショナーを使用すればいいのか、まずは担当の美容師に相談してみてください。
うまく使いこなして、いつもキレイな髪の毛を手に入れちゃって下さいね!

SALON INFO店舗情報

drive for garden(ドライブフォーガーデン)

住所: 東京都中央区銀座6-8-3 銀座尾張町TOWER 5F 
電話番号:050-3752-7334

サロン予約なら楽天ビューティ
楽天ビューティのアプリダウンロード

  • この記事の情報は、掲載開始日時点のものとなります。
    掲載されている記事内容及び店舗情報は予告なく変更されることがあります。ご了承下さい。
  • 掲載サロンは、記事掲載後、移転、閉店などされる可能性があります。
    掲載ネイル画像は予告なく削除される可能性があります。
CATEGORY :ヘア
Xでシェアする

MEDIAメディア情報

  • Raku Lab
  • Raku Lab通信編集部

    すべての人の「キレイ」を後押しするメディア「Raku Lab(ラクラボ)」の編集部です★外見だけでなく、みなさんの悩みに寄り添う情報を発信していきます。