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【髪の毛のダメージケア】ウル艶髪を取り戻そう!現役美容師に聞いてきました

【髪の毛のダメージケア】ウル艶髪を取り戻そう!現役美容師に聞いてきました
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髪の毛を触ると、ゴワついていたり、指通りがあまり良くないって感じる方はいますか?
それってひょっとしたら、夏に受けたダメージが原因かも。

Tori 渋谷店の副店長、関さん

この記事では、夏に受けたダメージの原因別にヘアケアをする方法を、Tori 渋谷店の副店長、関さんに教えてもらいました。
ダメージをケアして、ウル艶の髪の毛を取り戻しましょう!

CONTENTS目次

夏に受けた髪の毛のダメージが深刻になる?!その原因は?

夏に受けた髪の毛のダメージが深刻になる?!その原因は?

まず大前提として、夏に受けるダメージは「紫外線」と「乾燥」の2つに大きく分けると分類されます。
これらのダメージにより、髪の毛の中にあるアミノ酸が酸化して、健康的な髪の毛を維持するために結合されていた タンパク質とアミノ酸が分解されてしまいます。
このような状態になった髪の毛は、キューティクルが開きっぱなしになるため、手櫛などで髪の毛を梳かすだけでダメージを与え、枝毛などの原因につながります。

何が原因で夏は髪の毛にダメージを与えるのか

夏に髪の毛のダメージが更に深刻化するのは、4つの原因が考えられます。
それは「紫外線」「冷房」「汗」「海水やプール」です。
これらが原因で髪の毛にダメージを与えると、どのような状況になるか紹介します。

1. 紫外線によるダメージ

 紫外線によるダメージ

紫外線を受けることで、健康な髪の毛を維持するために結合していた、アミノ酸とタンパク質の結合がなくなることは前述の通りです。
アミノ酸とタンパク質の結合がなくなってしまう問題点は、髪の毛の強度が低下することにあります。
この結合がなくなることで、キューティクルが開きっぱなしの状態になり、普段の生活の中でも髪の毛が内部から乾燥しやすくなります。それにより髪の毛の水分量が減少してダメージを負ってしまうのです。

2. 冷房によるダメージ

冷房をつけると、空気中の水分量が減少して、湿度が低くなります。
このような環境下の場合、肌と同様に髪の毛も乾燥してしまうのです。
エアコンには除湿もありますが、こちらも髪の毛の水分を奪うので、極力避けた方が良いでしょう。
とはいえ、真夏に冷房を付けないと熱中症などになる恐れもあるので、窓を開けて室内の空気を入れ替えたり、扇風機やサーキュレーターを使用して室内の空気を循環してあげると良いです。

3. 汗によるダメージ

pH(ペーハー)をご存知でしょうか?
pHとは、酸性とアルカリ性の強さを表す数値のことを言います。

髪の毛の健康には弱酸性が良いと言われていますが、汗をかくことでアルカリ性による傾向があります。汗をかいてpHがアルカリ性に寄ることで、髪の毛にダメージを与える原因につながります。分かりやすいのが、パーマやヘアカラーの薬剤を髪の毛に塗布している状態が続くというイメージです。

また、汗が髪の毛に付着した状態で乾くと、汗が結晶化してしまいます。この結晶化した汗が摩擦を起こすことで、髪の毛にダメージを与える場合もあるでしょう。

4. 海水やプールによるダメージ

海水やプールに入ることで、髪の毛がゴワついてしまったという経験をされた方も多いと思います。
これは海やプールの水のpHが8くらいで、アルカリ性に寄っているため、髪の毛にダメージを与えるのです。ちなみに、健康な髪の毛のpHは4.5〜5.5の弱酸性ですが、海水のpHは8もあり、これはチオ系のパーマ液と同じくらいの強さになります。

肌と一緒で、pHが下がることにより髪の毛は引き締まると言われています。逆に高くなると、キューティクルが開きやすくなり、健康な髪の毛を維持するために必要な成分が抜け落ちてしまいます。

ダメージ別のヘアケア方法を紹介

ダメージの原因別に、ヘアケアの紹介とダメージを減少させるための対策を紹介します。

紫外線によるダメージ対策

髪の毛に直接紫外線を当てないことに気をつけましょう。
例えば日傘や帽子を被ったりするのも有効な手段です。
もし、それらを使用したくない場合は、UVカットができるスプレーを使用してください。
UVスプレーは、髪の毛専用、もしくは肌と髪の毛どちらも使えるような製品があるので、そういうものを選ぶと良いでしょう。

紫外線で受けたダメージのヘアケア方法

紫外線で受けたダメージのヘアケア方法

アミノ酸や、タンパク質を補ってくれるシャンプーやトリートメントを使用してください。さらに、水分量や油分を補充してくれる洗い流さないトリートメントを使用すると良いでしょう。

洗い流さないトリートメントは、髪の毛を乾かす前に塗布するのが一般的ですが、髪の毛のダメージが大きい場合は、ドライヤーで乾かしたあとにも少量塗布してください。
多く付けすぎると、ベタつきの原因になるのでお気をつけください。

その他にも、毛穴に詰まっている皮脂を取るために、自宅でも簡単なヘッドスパをしてください。
方法は、髪の毛が濡れていない状態で、指の腹を使用して頭皮をマッサージするだけです。このマッサージを行うことで、毛穴に詰まった皮脂が浮かび上がってくるのです。頭皮が水に濡れていると、皮脂が浮かび上がらないので効果は薄いでしょう。

冷房によるダメージ対策

冷房をかけて温度を下げると、乾燥の原因につながりますので、温度を下げすぎずに扇風機などを使用して空気を循環させたり、水分量を調整すると効果的です。

または、UVスプレーや洗い流さないトリートメントを塗布してあげることで、髪の毛をコーディングして乾燥の原因を抑えてくれる効果があります。
両方行うのが理想ですが、どちらか片方だけ実施するだけで、髪の毛のダメージ対策は可能です。

冷房で受けたダメージのヘアケア方法

まずシャンプーをする前に、しっかりと汚れを落としてから洗いましょう。
その方法は、最初はシャンプーをつけずに、湯シャンを行うことです。湯シャンをすることで、汚れの8割は落ちると言われているので、普段よりもきれいに汚れを落とすことができるでしょう。

また、髪の毛の状態に合わせて、トリートメントと洗い流さないトリートメントを使用することが必要になります。髪の毛の状態は自分ではよく分からないと思うので、いつも担当してもらっている美容師に聞いてみると良いでしょう。
私のお客様にも、今は髪の毛をしっとりさせるべきなのに、さらっとタイプを使用して、ウル艶の髪の毛になっていない人もいらっしゃいます。
ヘアケアを行うためには、今の髪の毛の状態を知ることがとても重要です。

汗によるダメージ対策

汗をかいたら、小まめに頭皮の汗を拭き取ることが重要です。
この時に、ゴシゴシと吹くのではなく、ポンポンとタオルで叩くように優しく取り除きましょう。

男性の場合ですと、スキャルプシャンプーや頭皮用のシャンプーを使用することも大切です。
汗が毛穴に詰まることで、髪の毛に栄養が行き渡らず、薄毛や抜け毛の原因に繋がるので気をつけましょう。

汗で受けたダメージのヘアケア方法

汗によるダメージが酷いと、頭皮が炎症してしまうケースがあるので、髪の毛よりも頭皮に与える影響の方が深刻になる場合が多いです。
炎症などが起きたら病院に行くことをオススメしますが、その前段階ですとサロンのヘッドスパで頭皮循環を整えることで改善する場合もございます。ヘッドスパに特化しているサロンもあるので、そういうところに行ってみるのもアリだと思います。

海水やプールによるダメージ対策

海水やプールの水を髪の毛に直接触れさせないために、ヘアオイルなどを使用してコーディングしてあげるのが効果的です。
他には、海やプールに入る前に、しっかりと髪の毛を濡らしてあげるのもポイントです。髪の毛が濡れていることで、海水やプールの水を給水させないという効果があります。

水から出るときは、なるべく早く付着した汚れをシャワーで洗い流しましょう。もしシャワーがない場合は、タオルに水分をしっかりと吸収させてから、家に帰ってしっかりとホームケアを行ってください。
このときの注意点は、タオルで髪の毛をゴシゴシと拭かないことです。キューティクルが開いている状態なので、不純物のついた髪の毛同士が擦れ合い、その摩擦で髪の毛にダメージを与えてしまいます。

海水やプールで受けたダメージのヘアケア方法

海やプールに入ると、髪の毛のキューティクルが開いた状態になり、ダメージを受けやすい状態になります。これにより、髪の毛がゴワついたり、ヘアカラーをしている場合は、退色の原因につながります。

もしダメージが悪化してしまった場合は、ホームケアでは限界があるため、サロンに行って髪の毛の内部補修をしっかりと行う必要があるでしょう。

もしカラーが退色した場合でも、サロンでヘアカラーを再度する際には、髪の毛に栄養を入れながら施術をするので安心しても良いと思います。ただし、セルフカラーは髪の毛に与えるダメージが大きくなるので、極力避けた方が良いでしょう。

サロンでできるヘアケアメニューは?

サロンでできるヘアケアメニューは?

サロンでは、トリートメントとヘッドスパの2つの施術があります。

トリートメントは、髪の毛のダメージを補修するのに効果的です。たまに有名なトリートメントを使用すれば大丈夫という方もいらっしゃいますが、その時の自分に合ったトリートメントを使用しないと逆効果になる場合があります。
サロンでは、お客様のその時の髪の毛の状態を見ながら、どのトリートメントを使用するかを決めるので、理想の髪質を手に入れることができるのです。

ヘッドスパは頭皮の状態を良くするために行う施術です。頭皮を健康にして、血流などを良くさせることで、健康な髪の毛が生えてきたり、栄養を行き渡らせる効果が見込めます。
毛穴のつまりなどがあると、皮脂の匂いが出てしまうことがありますが、ヘッドスパで汚れを落とすことで匂いを防ぐ効果もあります。

まとめ

どうケアしたらウル艶の髪の毛に戻せるかを、Tori 渋谷店の副店長、関さんに教えてもらいました。
夏場は紫外線や乾燥、汗だけではなく、海水などによる要因もありました。
そして、しっかりとヘアをすることで、健康な髪の毛に戻すことができることも分かり安心しましたよね。
もし、ダメージが大きいかも、って思われた方はぜひサロンへ行って、髪の毛の状態をしっかりと見てもらってください。

SALON INFOサロン情報

Tori 渋谷店(トリシブヤテン)

住所:東京都渋谷区道玄坂1-5-4 照力ビル5F

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CATEGORY :ヘア
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