【くせ毛を直す!?】原因や対処法を現役の美容師に取材しました！

くせ毛ってどうしてなってしまうのでしょうか。
くせ毛になってしまう原因を、永井さんに聞いてみました。

--くせ毛ってどうしてなるんですか？
永井「くせ毛の原因のほとんどが、遺伝的に持って生まれた性質です。しかし、元々はストレートの髪の毛だったとしても、徐々にくせが出てくる場合があります」 

--生まれつき以外にも、くせ毛になることがあるんですね。
永井「はい。子どものころはストレートの髪の毛だったとしても、加齢や出産によってくせが強くなる場合もあります。女性ホルモンの影響を受けて、髪質が変化するためといわれています」

--くせ毛になりやすい状態ってありますか？
永井「髪の毛内部のシスチン結合が歪んでいる場合や、コルテックスという繊維質の分布が偏っている場合、毛穴が曲がっている場合などで髪の毛にうねりが発生します」

--普段は気にならなくても、シーズンによってくせ毛が気になることはありますか？
永井「そうですね。湿気が多いと、くせ毛が気になるという方が多くなります」 

--なんで湿気が多いと、くせ毛が気になるんですか？
永井「髪の毛が湿気を吸い込んでしまい、ふくらんでしまうのが理由です。くせ毛の場合は、湿気の吸い込み方が均一ではないので、うねりが強く現れることが多いんです」

くせ毛はセットも難しいし、湿気が多いとすぐに広がっちゃうしで、よいことがあんまりないですよね。
ストレートヘアにすることができるのか、永井さんに聞きました。

--くせ毛からストレートヘアにすることはできますか？
永井「根本的にくせ毛を直すことはできません。しかし、髪の毛がはえている部分に関しては、縮毛矯正やストレートパーマでくせ毛を伸ばすことができます」

--縮毛矯正ってダメージが結構あるって聞いたことがあります。
永井「以前は髪の毛にダメージを与えやすかったですが、近年は薬剤の開発が進んでいます。ダメージゼロとはいきませんが、ダメージレスな施術が可能です」

--あと縮毛矯正すると髪の毛がピンッと真っ直ぐになってしまいませんか？
永井「このデザイン面でも最近は向上していて、真っ直ぐに伸ばすだけではなく、ヘアスタイルに合わせた施術が加納です。たとえば、根元に縮毛矯正をかけて、毛先にはデジタルパーマをかけて髪型を作るなどです」

--日常生活で気をつけた方がよいことはありますか？
永井「シャンプーやトリートメントを変えるのもよいと思います」

--どんなシャンプーを使えばよいですか？
永井「くせ毛は油分を与えることで、ある程度落ち着かせることができます。なので、洗浄力の強すぎるシャンプーは避けた方がよいでしょう」

--トリートメントのおすすめはありますか？
永井「髪質や頭皮の状態にもよりますが、くせ毛を抑える目的だと、保湿力の高いオイルトリートメントがおすすめです。髪がしっとりサラサラになるので、手触りもよくなると思いますよ」

生まれながらのくせ毛とは違いますが、朝起きたら寝ぐせで髪の毛がウネウネしてたという経験は誰しもがあると思います。
そんな寝ぐせにならない方法はあるのでしょうか。

--寝ぐせはどうしてなるんですか？
永井「寝ぐせの原因の多くは湿気が影響しています。寝る前に髪の毛をしっかりと乾かさないと、朝起きたときに寝ぐせになってしまう場合が多いですね」

--生まれながらのくせ毛と一緒で湿気が大敵なんですね。
永井「そうですね。夏などは寝汗が原因で寝ぐせがついてしまうこともありますが、夜しっかりと乾かすことで予防にはなります。また髪の毛が濡れていると、ダメージを与えてしまうので、ヘアケアのためにもしっかりと乾かしましょう」

--ヘアケアをしてないと寝ぐせってつきやすくなりますか？
永井「ダメージを受けている髪の毛は、キューティクルがまだらになっていて、水分を吸いやすくなっています。湿気は寝ぐせの大敵なので、髪の毛にダメージを受けているとその分つきやすくなっているといえます」

--どういうヘアケアをすれば良いですか？
永井「髪の毛をしっかりと乾かすことはもちろん、ダメージに対応したトリートメントなどのヘアケア商品を使ったり、ヘアオイルでキューティクルを保護しましょう」

--寝ぐせはどうしたら直せますか？
永井「一度ついた寝ぐせも、髪の毛を濡らすことでリセットできます。なので一度濡らしてからまた乾かせば、寝ぐせがない状態でセットをすることができます」

--寝ぐせがついたところだけを濡らせばよいですか？
永井「寝ぐせの部分だけではなく、根元から濡らしたほうが効果的です。寝ぐせが全体的にある場合は、一気に濡らしてしまった方が楽かも知れません」

--水で濡らすよりも楽に寝ぐせが取れる方法はありますか？
永井「蒸しタオルを頭に乗せるのはとても効果的ですよ。髪の毛全体に水分を与えることができて、蒸気の影響でついていた寝ぐせがゆるみます。それからドライヤーを使用して全体の根元から乾かすことで、手早く直すことができます」

--蒸しタオルを頭に乗せると気持ち良さそうですね！
永井「ホカホカとしたタオルを頭に乗せるので、とても気持ち良いですよ。もし濡らす時間も、蒸しタオルを乗せる時間もないという方は、市販の寝ぐせ直しを使用するのも手です。水で濡らすよりも、浸透が早いですよ」

くせ毛自体を直すということは難しそうですが、縮毛矯正をしたり、毎日のヘアケアに気をつけることで、扱いやすさは格段にアップするということが分かりました。
ただ、くせ毛だけではなく、髪のダメージによってもヘアケアの方方が変わってくるので、自分の髪の毛の状態が分からない方は美容師さんに相談した方がよいでしょう。
また、朝起きたときに寝ぐせになってしまうこともありましたが、この対処方法も教えてもらうことができたので、これから朝の準備が時短になりそうですね！